
パネル水張りに向いている人
・アクリル画、水彩画を描いている。
・絵の具や水を塗りたくる。

ブロック紙だと横からしみこんで、上の画像のように、下の紙も数枚ダメになります。パネルなら汚しても平気です。
(*ブロック紙=紙の束の周囲を蝋で固めているもの。水張りと同じで、水分多めで描いても 紙を波打たせない効果がある。)
・キャンバスの置き場が無くて困った。
紙だけ剥がして保存できます。パネルは再利用できます。
・水張りテープが手に入らない。
ベニヤ板に水張りする時は、水張りテープが必要です。
(小さいサイズの紙で、水浸しにしないなら、マスキングテープでも固定できます。)
パネルに張るので、どこでも購入可能なホチキスで止めます。水張りテープより、ホチキスの方が扱い慣れていると思うので。扱いも楽です。
・キャンバスが高くて困った。
今回はこれを計算してみます。
実際いくら安くなるのか?
キャンバスよりお得と言われても、実際いくら安くなるのか?計算してみましょう。
なお、絵を描いたキャンバス布を木枠から外すのは、素人にはお勧めできないと、絵画修復専門家の方から聞いた事があるので。
そして私は、一人でキャンバスを張った事が無いので。キャンバスは完成品を購入するものとして考えます。

計算準備
まず、パネルは良く見かける物、B5やA4サイズ。
キャンバスはFやM、Pサイズが一般的。根本的に大きさが違います。
比べやすいように、同じぐらいのサイズを探します。
- B2サイズ(515×728mm)
- F15サイズ(530×652mm)
- F20(606×727mm)
平方メートルに直してみる
- B2‥37.5m2
- F15‥34.6m2
- F20‥44.1m2
F15の方が大きさが近いので、B2サイズ≒F15サイズ
と言う事で、進めていきます。
【≒】読み:「ニアリーイコール」
イコールで無いけれど、それに近い、ほとんど等しい。読み方知ってました?私は初めて知りました。
実際のお値段を計算してみる
*値段は世界堂のネットショップを参考にしました。
キャンバス
- F15キャンバス‥約1,870~1,980円(メーカーによる)
パネル
- B2木製パネル(515×728mm)‥約1,166円
- 水彩紙(約650×900mm)‥約536円
- ホチキスの針(100円均一の2かけ)‥約2.2円
*紙は、300gの厚みの中で、世界堂さんで一番安いかったロール紙「アクリルデネブ1.37×10m 約12,000円」で計算

結果
- F15キャンバス‥1,870円~
- B2木製パネル‥計1,704円~
木のパネルに水張りをすると、キャンバスよりも約166円お得になる事が分かりました。
実際は保管場所の関係で、描きあがったら紙を剥がし、また新しい紙を貼るので。
2枚目からの水張りパネル製作費は539円。お得額は1,331円となります。
水張りは簡単だと言っても、大きいパネルと紙を扱うのはそこそこ大変ですが。1,300円変わるのは大きい。
B2‥37.5m2/F15‥34.6m2なので、B2パネルの方が、面積が2.9m2大きい。
差分も計算すれば、もうすこしお得に!
ネットでキャンバス、パネルを買う回数が減れば、送料がその分減るのも嬉しいところ。
まとめ
置き場が無くて絵が描けないのは悲しいです。片っ端から売っていくのも寂しいです。
そんな時におすすめの、本当にお得だった、木製パネル水張りのお値段検証でした。
こんなに差が出るとは思わなかったので、私もちょっと驚きました。良かったらお試しください。
*ちなみに今回の計算には、送料は含まれておりません。